南仏、ユート・デュ・ローヌで最も価値あるワインと評価を受けているグラムノン。
自然派でもあるこのドメーヌから、2006年新たにリリースされるワインです。
■グラムノン
ローヌ南部としては、最も北寄りに位置するヴァンソーブル村にあり、
四方を畑に囲まれた小さなドメーヌであるグラムノン。
初代当主、フィリップ・ロ−ラン氏は、ギガルの醸造長を務めていましたが、
1979年に独立し妻のミッシェル夫人と共にドメーヌを設立します。
当初は、ギガルにワインを売っていましたが、90年からは自家でビン詰めを行い始めます。
順調であったグラムノンが一変するのは、1999年11月、
狩捕に行ったフィリップ氏が不慮の事故によって他界してしまいます。
その後、設立当初から醸造に関わっていた妻のミッシェルさんが中心となって、
御主人の意志を引き継ぎ、ワイン造りを続けていきます。
多少は、スランプの時期もありましたが、今では、フィリップ氏の造っていたころに匹敵する、
すばらしいワインを造り上げています。

2006のヴィンテージからブルゴーニュで修業を終えた息子により、
「マキシム・フランソワ・ローラン」として、
2アイテムをリリースするうちの1つが、イル・フェ・ソワフなのです。
■喉がかわいた
マキシム・フランソワ・ローランとして造るワインもグラムノンのワインと同様に、
化学肥料や農薬は一切使わずに、酸化防止剤もほとんど使用せずに、
徹底的に収穫を抑えて、全て手作業で行われています。
農薬を使用していないので、ブドウの実に自然についた天然酵母100%で、
マセラシオン・カルボニック法にて発酵させ、清登、ろ過はせずにビン詰めされます。
平均樹齢25年のグルナッシュから、滑らかなタンニンと高めの醸からの豊かな果実味。
タンニンに角がないので、肉付きのよい印象を受けます。
ストロベリージャムやスパイスこしょうなどの甘さのある複雑な香りは、

新樽を使用せず、古樽による長期熟成によるもので、
ワイン名の「イル・フェ・ソワフ」= 喉がかわいたが意味する通り、
ゴクゴクと飲みたくなるワインです。
軽く後を引く旨さ、これがグラムノンのスタイルのようです。
コルクには「自由なワイン」の文字が刻印されています。
「優れた健康は実をつけるのは、人工的な処理をされていないブドウの樹が、
その自然の生産能力をうまくコントロールされた時のみである」というフィリップ氏の考え方。
これがグラムノンのポリシーであり、今造られているすばらしいワイン達は、
きっとフィリップ氏の目指していた自由なワインなのでしょう。