西積丹、国道229号の海岸沿いから眺望出来る奇岩。
こちらはその名の通り、岩の真ん中にポッカリと窓のような穴が空いていて何とも不思議な眺めです。
海岸沿いには、神威岩、女郎子岩、ローソク岩等、他にも不思議な形状の岩が連続して現われ、自然の力の偉大さに驚かされる事でしょう。
自然の造形美に、鮮やかなコバルトブルーの海と打ち寄せる白い波が彩りを加える素晴らしい眺めを楽しむ事が出来ます。
|
奇岩の多い積丹半島でも、ひときわ目立つ、高さ41mの岩礁。
神威岬の突端、シャコタンブルーの海に浮かび、神威岬の名前の由来となったと言われる岩です。
神威(カムイ)とはアイヌ語で「神」を意味しますが、この岩には様々な伝説が残されています。
源義経を慕い、後を追って来たアイヌの娘チャレンカが、海へ身を投じてやがて岩となったという伝説は有名ですが、他にもアイヌ神話では、海を守り続けてきた神が、冬の海を泳いでいるうちに岩となったという伝説もあります。
北の海とは思えないほどに美しく透き通ったブルーの海と、神聖な面持ちで佇む岩には自然への敬意を感じ、様々な伝説が語り継がれているというのも納得出来る事でしょう。
特に、美しいと言われる神威の夕日を楽しむのなら、積丹半島を少し東へ進んだところから神威岬に日が落ちるのを眺めるのが最高のロケーションです。地平線から続くオレンジ色のグラデーションの中に立つ神威岩が、神秘的な風景を作り出しています。
|
四方を海に囲まれた北海道は、雄大な眺望の岬が多くありますが、中でも荒々しい景観がみごとな岬にこの神威岬があります。
駐車スペースから突端までは、両側が切り落ちた遊歩道が続いており、万里の頂上のような雄大な眺望。
ここにから眺める夕日は絶景で、夕刻近くになると、岸壁に座り水平線にすっかり隠れてしまうまで見とれる恋人達の姿も多く見られます
女性を乗せてこの沖を渡ろうとした船は必ず転覆したため、かつて神威岬は女人禁制の場所となっていました。
岸壁は80メートルの高さがあるので、運がよければオオワシが宙を舞う姿を上からみおろすこともでき、神威岩の向こうのメノコ岩は冬は日本有数のトドの集会所として有名です。
|