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「ここの立地がとても気に入って・・・」とご夫婦がおっしゃるとおり、このカフェは街の喧騒からふと切り離された意外な空間にある。
中島公園と豊平川緑地に挟まれた、ひっそりとした中小路。
このお店にはご夫婦の好きなものが一杯詰まっている。
フランスやイタリアを旅するのが大好きな二人が集めた、インテリアや小物の数々。
自分達が美味しいと思うフランスやイタリアのワインやグラッパ。
心地よいジャズのアナログの音を楽しめるオーディオシステム。
このカフェについ長居してしまいそうになるのは、彼ら自身がこの空間を楽しんでいて、そのお宅に私達が招かれたような親密さを感じるからだろう。

目の前にひろがる中島公園と隣の豊平緑地。
ここは大通りと並んで、札幌の都会の中のうるおいの場所。
公園の木々と川からの風のせいか初めてここを訪れた時、とても開放的な雰囲気を感じた。
店の中にいても、外の空気と自然につながっているような感覚がするのだ。
窓際で太陽のぬくもりを感じながら頬張る天然酵母のパン。
中島公園の散歩の後の冷えた白ワイン。
肌寒い秋に楽しむ読書とカプチーノ。
雪景色を眺めながら恋人と飲むボルドー。
なぜか自然とこういうイメージが浮かんでくるような雰囲気がこのお店にはある。
事実、そんな自然の四季の移ろいを含めて楽しむと、このカフェの魅力はさらに広がるような気がする。

子供の頃、冷たいレモネードとさくらんぼのパイをバスケットに詰め込んで、川べりでピクニックをする赤毛のアンに憧れた。
例えば、それをこの豊平川で試してみるのはどうだろう?
「キャトレール」に寄って、焼きたてのパンや、美味しい蜂蜜にビスコッティやチョコレート、そんな美味しいものを仕入れて、そのまま河川敷きでピクニックを楽しむ。
また、秋には中島公園の落ち葉の上にラグマットを敷いて、珈琲と共にそれらを味わいながらゆっくり読書をしてみたり。
このカフェの空間をさらに外に広げて楽んでみる。こんな使い方もなんだか魅力的ではないだろうか?
イタリアを旅した時、カフェにはさまざまな年代の人たちが集っていた。
朝刊を広げているおじさんや、タイを緩めたビジネスマン。若くて美しい女性、仲のいい恋人たち。
居心地のいいカフェは夜が更けても、さまざまなスタイルで各々の時間を楽しんでいる人たちで溢れていた。「キャトレール」に来ると何故かその時の風景を思いだしてしまう。これからも自由な空気と人々が行きかう札幌の貴重なカフェであってほしい。
ここでは定期的にジャズのライブも開いている。
奥さまが作る美味しいお料理と共に素敵な音楽に浸れる週末の夜を、近々計画中の私である・・・・・
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