函館山でのラッキーな出来事に、興奮冷めやらぬまま市電に乗り、
いよいよ夜の街へ。
相変わらず方向音痴ぶりをここでも発揮してしまい、反対方向の
市電に乗り込み、あわてて下車する。。。なんてこともありましたが、
目指す函館駅周辺の歓楽街へ到着。
大門と呼ばれるその周辺は、今でこそ五稜郭に座を明け渡していますが、
かつての函館の賑わいの中心。その名残があり、いいカンジにひなびた風情ただよう
飲み屋街へと変貌しています。無駄な喧騒がない分、
一軒一軒とジックリ差し向かえるような気がして、ここで飲むことにしましたー。
一軒目に目指したのは、ワコーの裏にあります「丸善」。酒屋と立ち飲みが隣接する、
いわゆる角打ちです。
カウンターだけの狭い店内は、オトナな男女で賑わっています。
入れないかなぁーと思いましたが、入り口の男性2人が「ここ空いてるからどうぞ」と
手招きしてくれまして、一人分のスペースに運よく収まることができました、よかった!
「帽子かぶってーどこから来たのー」と、お二人は見慣れない客の私を
かまってくれます。年輩の方がスギさん、ロッカーのようなナカノさん、
私にを突っ込みを入れたり、二人でボケてみたりして、やたら楽しいんです。
いつしか二人の笑いのツボが少しわかるようになり、私も負けじとかまして
笑いあいました。
ここではビールと、おにぎりをオーダー。このにぎり、とても美味しいんですが
食べきれない大きさ!食べたらここで本日ゲームセットになりそうでしたので、
ママさんにわがままを言って、TAKE OUTさせていただきました。
スギさんとナカノさんに「次、焼き鳥に行きたいのですが、何処かオススメありますか?」と
聞きますと、いの一番にでたのが下の写真の「焼き鳥ごんちゃん」
「俺たちも15分くらいしたら行くから、待ってなさい」とスギさん。
「奮って待ってますから!」と言葉を残して一軒目を後にしました。
「ごんちゃん」は「丸善」からわりと近くにあります。外観からおいしいオーラが。
(コレ、大事です)高齢の店主さん夫婦と、娘さんの3人で
キリモリされています。
焼き鳥の前に、おでんがおいしそーにコトコトしていましたので、お願いしました。
ゆっくり味わいながら、焼き鳥を待ちます。
ビールにあう〜薄味で好きなおでん。そして焼き加減絶妙な、
んまい!焼き鳥を食べていると、
先程のお二人が来ました!うれしいものです。
壁一面には、青江美奈、ちあきなおみ!、三田あきら、研ナオ子、
くしゃおじさん(ご存知ですか、あっぱれ!)などなど
昭和の時代に来店された、芸能人の方々の写真(ここが凄い)がズラリ壁一面に
飾られています。
真ん中には若き日の(30年くらい前かな)店主さんとカルーセル麻紀が
いい色あせ具合で、微笑みながら並んで写っています。
いつまでもここで飲んでいたいなぁ、、と思いましたが、折角きたぜ函館!なので
次の店、老舗バー「杉の子」へ。
スギさん、ナカノさんも「15分くらいしたら行くから、待ってて」と。
笑いながら「もちろん、お待ちしています!」と私。
老舗の風格。港町風情漂う店内は、昭和30年代の日活映画に出てきそう。
思わずカウンターに、裕次郎や浅丘ルリ子が座っているのではと、
探してしまいました。
「ラムハイを頼みなよ」と、ナカノさんの教えに従ってオーダー。
なぜに「ラムハイ」なのか?とふと思い、女性店主さんに聞いてみますと、
60周年記念で只今ラムハイ150円!にて提供中とのことでしたー、
こりゃビックリなお得な情報でした。
約束とおり15分くらいして登場のふたりは、日活の敵役風情(失礼!)
私も含めて悪漢三羽カラスでパチリ。
こんな夜もあるんだ〜。楽しい函館の夜をありがとうございました。
また一緒に飲みましょう。
ほろ酔い加減でお宿に戻りました。ホテル駐車場に立ち寄り、
GTAmを眺めて「函館山がんばったよな〜」と心の中でつぶやいて
労いました。 朝編へつづく。。。