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蓋をされてすまし顔で現れたのは、めんこい鶏釜飯。
「何が入っているの?」とプレゼントの箱を開けるときの様な楽しい気持ちにさせられる。

蓋を取ると甘くて香ばしい匂いが立ち込める。
山菜、椎茸、栗、それから主役の地鶏と、たっぷりの具材が食欲をそそる。 オーナーの市村さんオススメで、お客様にも人気の“鶏釜飯”は鶏ガラを煮込んだスープ、鰹節、椎茸などを合わせたダシ汁で炊いているそう。
お米の一粒一粒にダシ汁が染み込んでいて、ふっくらと炊き上がっている釜飯は、甘さと香ばしさの絶妙なバランスが素晴らしい。濃くもなく、薄くもなく、これが何十年と料理の腕を磨いてきたプロのだと言わんばかりの味。しかもこの釜飯は、1人前ずつ釜で25分程かけて炊くのだと言う。本当に手が込んでいる。


「釜飯」の鶏肉にもこだわりがあって、銀座こんぱるで使われる鶏料理の全てがそうなのだが、
“中札内の地養鶏”を仕入れている。鶏釜飯の“甘み”の秘密はどうやらここにあるようだ。


中札内の地養鶏は、脂肪が少なく甘みの強いのが特徴。それが市村さんの手に掛かると、地養鶏の持つ“甘み”を余すところ無く引き出した、柔らかい食感の「鶏釜飯」となる。

“釜飯そばセット”の蕎麦は“盛りとかけ”が好みで選べるようになっている。お邪魔した日は、暖かい小春日和のぽかぽか陽気だったので“盛り蕎麦”にして頂いた。



「本当は、もう少し料金を頂かないと採算とれないんだよ。」と笑顔で話す市村さん。
蕎麦も“手打ち”と手間暇かけて作っていて、市村さんの人柄が伝わってくるような“優しい味”だった。

最後に頂いたお漬物は、大根の味噌漬とキュウリの辛子漬。
これも市村さんの手作り。 お漬物は、その時期の旬のモノを漬けるそう。しっかりと素材に味が染みていて、シャキシャキとした食感。しかし不思議と後味はさっぱりしていてる。

札幌で“鶏料理専門店”というのは数が少ないだけに、美味しい店を探し出すのも難しいが、久しぶりに「本当に美味しい鶏料理」を食べさせてくれる人に出逢えた気がする。


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