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孤独と影を水底にたたえながらも
その水面は 光を散りばめたような 輝きの海

光と影
2008年3月20日
「グレーでもなく、ブラックでもない。そう、それはミッドナイトブルー」


映画のタイトルは忘れたが、
台詞の一部だけが印象的で心に残った。

季節と季節や、夜と朝が重なり合う、
どちらとも言えない曖昧なその部分はとても美しい。

川でもなく海でもなく、川と海がぶつかり、
押し合い、作り出されるモノクロームの波。

互いの主張は交差する事で穏やかに広がっていく。
そこは私の好きな場所。


石狩はまなすの丘は、いつも風が強く吹く。

6月には、はまなすをはじめ、
ハマエンドウ、ハマヒルガオなど色々な花が目を楽しませてくれる。

木道が長く続き、それが途切れると、砂混じりの道に出る。
右手に石狩川を眺めながら、道が砂浜に変わる時、
荒涼とした風景が目に飛び込んでくる。

流れ着いた流木や瓶などが、風化されたように横たわり、
石狩川が海と混じわる場所。

春先の強い風は砂の紋を作り、一層淋しさを感じさせる。

決して美しいとは言えないこんな場所を、
好きだと思う人は、あまりいないだろうと思っていた。

ある日書店で偶然目にした、歌人・俵万智さんの著書に、
「札幌を訪れた時、海が見たくて、案内してもらった石狩浜は、
日本全国の中でも、もう一度訪れてみたい場所」
と書かれてあったので、とても嬉しかった。



その海がモノトーンなほど、斜光はいっそう光り輝く。
その光を忘れないように、心に閉じ込めて背を向けた午後の海辺。